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ハッピーエイジャー対談

第5回(前編)安藤和津さんの考える日本の“食の在り方”

女優

安藤 和津

毎回、各界で活躍している第一人者をお迎えしていきいきと年を重ねるコツについて語っていただくハッピーエイジング対談。第5回目のお客様は、安藤和津さんです。
お母様の介護をきっかけに“食”の大切さを改めて実感。ご自身で「ママス・キッチン・ごはんや」のプロデュースなど、食の安全と健康をテーマにした活動をされています。
そんな背景もあり、対談は日本の“食”の在り方からスタートしました。
女優 安藤 和津
田中舘

安藤さんは“食”に関する活動を積極的にされているそうですね。
私も最近の食卓の構図に、危機感を覚えておりまして。

安藤

同感です。
家族の団らん風景から考えると、まさにガラッと変わりましたよね。

田中舘

本当に。
昔の食卓は、食事をするという意味だけではなく、家族団らん、つまり家族同士のコミュニケーションの場だったわけですよね。
食事をしながらその日のことを何気なく話したり、聞いたりして。

安藤

その通りです。
昔は、家族みんなで同じものを食べるのが当たり前でした。それが今では、家族で食卓を囲むことが減っているのもさることながら、同じ家族で食べるメニューが違うんですよ。
お弁当屋さんやスーパー、コンビニで子どもが自分の食べたい惣菜を選ぶのは当たり前の世の中ですから。
それゆえ、子どもたちは嫌いなものを食べない、食べさせられる機会がなくなっているんです。
キレやすい子どもたちが増えているというのも、こういう偏った食生活が影響しているのではないでしょうか。

田中舘

コミュニケーション、栄養ともに欠如していることが社会生活に適応できない問題の要因になっていることは間違いないと思います。

安藤

日本人の歯は穀類をすりつぶすための歯・繊維質の高い野菜を細かくするための歯・肉や魚などを噛みちぎるための歯と、5:2:1の割合で備わっています。
つまり、その比率で食物を摂ることが理想なんです。しかし、現状は一番少量でいいはずの肉が多くなっています。

田中舘

日本人のような農耕民族は欧米の狩猟民族に比べ、腸が長いと言われています。
それだけ、消化に要する時間が長いといえますよね?

安藤

はい。
“腐”に “肉”という字が含まれていることから分かるように、肉類は腐りやすい特性がありますから、日本人をはじめとするアジア人の人体構造とは合わない側面があるのではないかと。

田中舘

“食”とは、民族の人体の仕組みだけでなく、精神性にも大きくかかわってくる部分です。
例えば、挨拶一つとっても日本人のような農耕民族がおじぎをするのに対し、狩猟民族(主に欧米人)は、握手が一般的。
農耕民族は、食べモノ=食材を得るには、みんなで協力することが大前提。そのため、相手に対して「完全に心を開放していますよ」と表す気持ちで頭頂を見せるのが、まさにお辞儀なんです。
一方、狩猟民族はお互いが獲物を奪い合うライバル。警戒心も強いため、ベストな距離感が保てる握手になったと言われています。

安藤

奇しくも、食生活の乱れとともに、挨拶や礼儀といった日本人が持つ大切な文化や精神性も失われつつありますよね。
およそ半数の中学生が“おはよう”“いただきます”“ごちそうさま”“ありがとう”“ごめんなさい”といったことが言えないそうです。まさに危機的状態ですよ。
挨拶や行儀作法は大人への第一歩。食卓はそこを学ぶ大切な機会だったんですよね。

田中館

誰しも生まれ落ちた瞬間は、むき卵のように純粋無垢。にも拘わらず、精神構造のバランスを崩しつつあるということは、食文化も含めて民族のアイデンティティについて見直す時期に来ているのではないかと。

安藤

おっしゃる通りだと思います。
私も“食”を含め、文芸や文化を伝えていきたいと思っています。

田中舘

そのきっかけの一つがお母様の介護だったそうですが。

安藤

はい。
病気がわかってから亡くなるまで在宅で看ていたのですが、その時、まず最初に徹底したのが食事でした。母は濃い味、脂っこいメニューが好きだったのですが、肉ではなく白身魚、出汁をしっかりとることで薄味でも美味しく食べられるよう工夫したり、体のことを第一に考えて健康食に変えたんです。

田中舘

それで何か変化がありましたか?

安藤

明日逝ってもおかしくないと言われるほど重篤だった母が、それから8年も生きながらえたのは、ひとえに食事のおかげだと思っています。
実際、食事を変えたことで、母の癇癪が落ち着きました。それまでは、毎日家の中のものが壊れていくくらいヒステリーを起こしていましたから、驚くほどの変化でした。

田中舘

なるほど。
私どもは、健康意識を啓発することで、元気に年を重ねる人たちが増えることを望んでいます。ぜひ、安藤さんの体験も踏まえてageの活動にご協力いただきたいと思います。

安藤

ぜひ。

田中舘

では、次回は、安藤さんご自身の元気の源泉について伺いたいと思います。

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