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ハッピーエイジャーインタビュー

年齢を重ねるごとに元気を増し、常に新しいことへとチャレンジするパワーの源泉とはどのようなものなのでしょうか?
ハッピーエイジャーインタビューでは、活動の内容から思い描く未来の展望までを紹介。そこから、ハッピーエイジングを手に入れる秘訣をひも解きます。

天野 彰

天野 彰

建築家 アトリエ4A代表

プロフィール

1943年、愛知県出身。日本大学理工学部経営工学建築科卒。アトリエ4A代表。生活に密着した住まいづくりを提案。テレビや新聞等でも活躍。『六十歳から家を建てる』(新潮選書)など著書多数。作品に堀江オルゴール博物館(西宮市)、芙蓉病院(町田市・君津市)、仙台味噌工場(宮城県)などがある。

 
Challenge

家を建てると若返る!?
60歳になったときこそ、家を建てるべき!


私の事務所では70歳以上の建て主も多いのですが、家を建てると皆さん、一様に若返っていくのが印象的です。最初は面倒くさそうに打ち合わせに参加していたご主人が、打ち合わせ回数を重ねるごとにイキイキと目が輝き始め、服装や髪型に気を使うようになり、ショールームなどに夫婦仲良く出かけるようになる。その変わりようといったら、思わず目を疑ってしまうほどです。


そんな様子を見ていると、年齢というものは考えよう! その人の気持ち一つでいくらでも若返ることはできるのだ! と実感します。私は、年齢の枠から自由になることをフリーエイジングと呼んでいるのですが、家を建てることはまさにフリーエイジングに効果的だと思っています。


とはいえ、定年を迎え、やっとローンが払い終えたのに、どうしてまた家を建てなければならないの? と考える方も少なくないでしょう。しかし、ちょっと考えてみてください。人生80年だとすると、定年後20年以上もの時間があります。夫婦二人でセカンドライフを楽しむために、自分たちのためだけの大人の家をつくることは決して大それた話ではないと思うのです。


 今、マイホームをお持ちの方の多くは、往々にしてご主人が企業戦士として働き盛りの時期に購入しています。その年代の夫婦といえば、大半が子育ての真っ最中ですから、どうしても子育て第一の間取りやつくりになります。いわば、子育てのための家といっても過言ではありません。子育ての家が、夫婦二人きりの生活に向くわけがありません。事実、最近、1階には明かりが灯るのに、2階は雨戸を閉め切ったままの家を見かけることがあります。きっと子ども部屋だったのでしょう。また、なまじ部屋数があるが故に、ご主人は1階の和室で、奥様は2階で寝ているといった家庭内別居状態の例も珍しくはありません。このように子育ての“残骸状態”の家に暮らすことは、夫婦間の距離を生み、ひいては熟年離婚の原因になることもありますし、第一、夜中に異変があれば命にかかわることもあるのです。


さらに、家を建てるということは、おのずとこれから先の二人の生活について考えることになります。夫婦でも理想とする暮らし方は異なります。夫婦喧嘩から家づくりりがスタートする、なんてことは日常茶飯事。意見の食い違いをあえて実感することで初めて、互いが心地よく暮らしていける家の姿が見えてくるものなのです。カーテンの色一つ決めるのにまるで結婚当初のように夫婦喧嘩をしながらも、二人でショールームに通ったりしているうちに、改めて夫婦の絆が深まっていくのです。


若いときは仕事や子育てに忙しく、家づくりにじっくり時間をかけることは難しいものです。そのため、住宅メーカーが用意したプランの中からセレクトしているケースがほとんどです。その点、これからの家にはじっくり手間・暇をかけることができます。キッチンは、こんなのがいい。趣味の部屋を作りたい……。あれこれ理想の家をイメージし、実際につくっていくというのは本当に楽しいものです。互いに経験を積んだ60歳以上の大人こそ、ぜひ家づくりを楽しんでほしいと思っています。

Future

60歳から家を建てる
大人の住まいを提案していきたい!


私はこれまで建築家として“狭苦しい”ではなく“狭楽しい”をテーマに様々な空間利用の工夫・アイデアを提案。さらに、楽しい同居の形や、ご家族のライフスタイルに応じたリフォームを提案してきました。そして、新たな柱として加わったのが、60歳からの家づくりです。日本が世界有数の老人大国になりつつある今だからこそ、家づくりを通してセカンドステージを迎えたご夫婦を若々しく元気にしていきたいと思っています。


 夫婦円満のセカンドステージを実現するために、私が提案しているものの一つが「夫婦別寝」ならぬ「夫・妻寝室」です。長い結婚生活を経て夫も妻もそれぞれの生活スタイルが確立しています。中でも、顕著なのが睡眠です。就寝時間が違うのはもちろん、いびきや歯ぎしり、体臭……。妻が我慢をしてきたという事例は実に多いものです。ご主人が仕事をしているうちは大目に見られたものも、リタイア後まで我慢をするのはもう限界!と、いうのが奥様方の本音のようです。とはいえ、完全に独立した別々の寝室には、様々なデメリットもあります。例えば、1階にご主人、2階で奥様が寝ていたある家では、2階に強盗が侵入したことを1階のご主人が全く気付かなかったという事件がありました。また、無呼吸症候群の症状に妻が気づかず、朝、起こしに行ったら呼吸をしていなかったなどという話も珍しくはないのです。そこで私が提案している一つのスタイルが、引き戸で仕切るなどの工夫を施した緩やかな夫婦別寝。一つの寝室で互いの気配は感じつつ、それぞれの空間を得ることができると好評を得ています。


寝室のみならず、奥様が綺麗に、エレガントに映るよう、クロスやタイルの色選びや使用する木材の質感をセレクトしたり、吹き抜けや中庭をつくり1階と2階で緩やかなコミュニケーションを図れるようにすることで、夫婦の心地よい距離感が保たれ、夫婦仲が良くなったという話も聞きます。


 また、今後は家庭内での介護も重要なキーワードとなります。バリアフリーはもちろん、寝たきりになったとき、音声を使ってリフトを操作し、自分でトイレや入浴ができるような自立支援システムの開発にも乗り出しています。


 建て主の理想の家つくりをお手伝いすることで、喜びのお顔を目の当たりにできるのが私にとっては元気の源泉でもあります。家づくりは一つとして同じものがありません。それぞれの夫婦や家族の数だけドラマがあり、そこに関われることは非常に楽しくワクワクするものです。これからも家づくりをテーマに建て主、そして自分自身の創作活動を楽しんでいきたいと思っています。

ハッピーエイジングポイント
喜ぶ顔を見る! それが一番の元気のもと

「お陰様で子宝に恵まれました!」。これは、なかば子どもを諦めかけていた40代のご夫妻の家づくりをお手伝いした後、いただいた嬉しい報告だそうです。「実は、工夫次第で、子宝に恵まれる家を建てることも不可能ではないんです(笑)」と、天野さん。「これはほんの一例ですが、住んでからの建て主の喜ぶ顔が私にとっての一番のモチベーション」なのだそう。

創造する喜びを味わう

「マイホームを持っている人でも、“自分の家”という実感が薄い人、とくにご主人に多いんです。ところが、いざ、終の棲家をつくろうと家づくりに参加してもらうと、みるみるハマって興奮してくるんです」と、天野さん。ああしたい! こうなったら……。そうイメージし、実際に創る作業に携わることは若返りの特効薬だと言います。

そして色気を忘れない

木材の色やタイルの色一つで奥様の肌移りは大きく変わると天野さん。“透かして見える”浴室やキッチン、寝室……。奥様を美しく見せる工夫を施すことで、「最近、妻が可愛らしく見えるようになった」と、嬉しい感想を漏らすご主人が多いと言います。家づくりでも、リフォームでも、日々の生活でも、色気を忘れないこと。これが若さを保つ秘訣の一つかもしれない。

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